若州良民伝 巻一より ~上野木村三郎五郎~ 

 

 遠敷上中郡上野木村の三郎五郎という百姓は持っている田地高は僅か六斗、

 

大変貧しかったので常に人に雇われて生業としておりました。しかし、どこへ出かけるにも

 

老母に告げ、帰りには何か母の喜ぶ菓子を買ってきました。妻も夫のそのような姿をみて、

 

自分も外へ出たときは何か義母に買って帰るのが慣わしになっていました。

 

ところが母に買ってきた菓子を母はつい孫にやってしまうので、

 

三郎五郎は子供達が寝静まってから母にみやげを渡すようになりました。

 

そして母が寝るとその両脇に三郎五郎の夫婦が添い寝をして母を暖めてやりました。

 

享保十八年、若州は五穀が実らず餓える者が続出しました。そこで郡役所では

 

餓える者の名簿を作り食を与えることにしましたところ、三郎五郎は

 

母を名簿からはずしてくれ、餓え人として扱われると母を大変辱かしめることになる、

 

われわれ親子七人の食を母に与えればいいのだから、と言って聞きません。

 

役人はほとほと困りましたが、その志は良しとしても平等に配られるべきものだから、

 

と言ってついにこの母を名簿に入れ、この一家に食を皆と同じように配りました。 

     

                                                                                              若狭文学会会員 松井正

 

  

 

 

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